はじめに:「店舗の閉店=多額の出費」だと思っていませんか?
福岡で長年愛されてきたお店を、様々な事情で手放さなくてはならない…。
そう考えたとき、多くの方が頭を悩ませるのが「閉店にかかる費用」です。
内装を解体し、壁や床を元の状態に戻す「原状回復(スケルトン戻し)」には、時に数百万円もの高額な費用がかかることも少なくありません。
しかし、もしその費用がゼロになるどころか、まとまったお金が手に入るとしたらどうでしょうか?
それを可能にするのが、今回ご紹介する「居抜き売却」という方法です。この記事では、後悔しない店舗のたたみ方と、その先の新たな一歩を応援するための知識を、分かりやすく解説します。
そもそも「居抜き物件」とは?売主・買主双方のメリット
居抜き物件とは、簡単に言えば「内装や設備がそのまま残された状態の物件」のことです。
売る側(あなた)と買う側(次のオーナー)の双方にとって、大きなメリットがあります。
- 【売主様のメリット】圧倒的なコスト削減と収益化
- 原状回復費用が不要に: 最も大きなメリットです。解体工事費や廃棄物処分費を大幅に削減できます。
- 「造作譲渡料」が手に入る: 大切に使ってきた内装や設備を資産として売却し、現金化できる可能性があります。
- スピーディーな退去が実現: 解体工事の期間が不要なため、希望のタイミングでスムーズに閉店・移転が可能です。
- 【次のオーナー(買主)のメリット】スピーディーかつ低コストで開業可能
- 初期費用を大幅にカット: 内装工事費や設備購入費を抑えられるため、開業のハードルが格段に下がります。
- 開業準備期間を短縮: すぐに営業を開始できるため、ビジネスチャンスを逃しません。
出店意欲の高い方が多い今の福岡では、すぐに開業できる居抜き物件は非常に人気があり、売却のチャンスが広がっています。
トラブル回避!居抜き売却を決める前に確認すべき「3つの鉄則」
双方にメリットの大きい居抜き売却ですが、正しい手順を踏まないとトラブルの元にもなりかねません。特に以下の3点は、必ず事前に確認しましょう。
鉄則①:何よりもまず、貸主(大家さん)の承諾を得る
「内緒で話を進めてしまおう…」これは絶対にNGです。居抜きでの譲渡は、必ず物件の所有者である貸主の承諾が必要です。
無断で話を進めると、貸主との信頼関係が崩れ、最悪の場合、譲渡自体が白紙になることも。貸主には貸主の考え(「次は違う業種の店にしたい」「すでに入居希望者がいる」など)があります。
貸主への相談は、誠意をもって丁寧に行うことが、円滑な売却への第一歩です。
鉄則②:新しい契約条件(家賃など)を確認する
あなたが契約している賃料や保証金の条件が、次の入居者にそのまま引き継がれるとは限りません。新しい入居者が契約を結ぶタイミングで、貸主が賃料を改定するケースはよくあります。この条件次第で、買い手の付きやすさが変わるため、事前の確認が不可欠です。
鉄則③:譲渡する設備リストと「リース品」の確認
「これも譲渡対象だと思っていたら、リース会社の所有物だった…」というのは、よくあるトラブルの一つです。厨房機器やレジ、製氷機などがリース契約ではないか、必ず確認しましょう。
また、譲渡する設備は一覧リストを作成し、正常に動作するか、不具合はないかを正直に申告することが、後のトラブルを防ぎ、誠実な取引につながります。
あなたの店舗、より良い条件で売却するための「3つのコツ」
- 「第一印象」を磨く
内覧に来る方は、未来の自分のお店をイメージしに来ます。日常的な清掃はもちろん、特に厨房の油汚れや水回りを綺麗にしておくだけで、物件の印象は格段にアップします。 - 正確な「物件資料」を用意する
設備のリストや保証書、内装の見取り図など、情報が整理されていると、購入希望者は安心して検討を進められます。 - 信頼できる不動産会社に相談する
居抜き物件の取引は、専門的な知識が求められる場面が多くあります。経験のある不動産会社に相談することで、購入希望者とのマッチング効率も上がりやすくなります。
まとめ:閉店は、終わりじゃない。未来に向けた最良の選択を。
店舗の閉店は、決してネガティブなだけのものではありません。「居抜き売却」という選択肢を知ることで、それは金銭的な負担を減らし、あなたの次のキャリアや人生を応援する資金へと変わる可能性を秘めています。
しかし、そのプロセスには専門的な知識と丁寧な手順が不可欠です。
私たち福岡AI不動産は、不動産業界のこれまでの慣習にとらわれず、お客様一人ひとりのご事情に寄り添うことを第一に考えています。透明性の高い情報提供と丁寧なコミュニケーションで、お客様の新たな一歩をサポートすることをお約束します。
「まずは話だけでも聞いてみたい」「何から始めればいいか分からない」
そう思われたら、ぜひ一度、お気軽にお問い合わせください。相談はもちろん無料です。